JLPT N3 Japanese grammmar « ~kawarini »「~かわりに」

意味が3つあります。

意味1
~ということと、反対の…ということもある。

意味2
いつもしている~をしないで、別のことをする。

意味3
いつものN(人・もの)ではなく、別のもの・人

意味1

~ということと、反対の…ということもある。

Vふつう形/イAふつう形/ナAな +かわりに

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例文1

会社員は毎月給料がもらえるかわりに、いつ転勤になるかわからない。

意味
会社員は毎月給料がもらえるのは良いことだが、いつ転勤になるかわからない(悪いこと)。

会社で働いていると、いつも同じ給料がもらえます。これは良いことです。でも、悪いこともあります。

例えば、今は北海道で働いていても「4月から東京で働いてほしい」と会社から転勤を言われるかもしれません。会社の命令は聞かなければいけません。

良いこともありますが、反対に悪いこともあります。

例文2

このパンは値段が高かったかわりに、とてもおいしい。

意味
このパンは値段が高かったが(悪いこと)、とてもおいしい(良いこと)。

値段が高いのはあまり良くないことですが、おいしいのはもちろん良いことです。

値段が高いけどおいしいという反対のことがありました。

例文3

私の住んでいる場所は駅から遠くて不便なかわりに、とても静かだ。

意味
私の住んでいる場所は駅から遠くて不便だが(悪いこと)、とても静かだ(良いこと)。

家から駅まで遠いのは不便で嫌ですね。できれば駅から近い方が、すぐ駅に行けて便利です。でも、遠いので不便で悪いです。

でも、まわりが静かだと、家の中でゆっくり過ごせて良いですね。

不便という悪いこともありますが、とても静かといういいこともあります。

例文4

日曜日は1日中だらだらしてしまったかわりに、よく休むことができてよかった。

意味
日曜日は1日中だらだらして何もしなかったが(悪いこと)、よく休むことができて良かった。

だらだらするとは、このように何もしないで寝たりテレビを見たりすることです。だらだらするのは悪いことではないですが、特別良いことでもないですよね。

だらだらしてしまいましたが、よく休んで元気になりました。これは良いことです。

例文5

アンドレアにスペイン語を教えてもらっているかわりに、彼女の仕事を手伝っている。

意味
アンドレアは私にスペイン語を教えてくれる。
その反対に、私はアンドレアの仕事を手伝っている。

これは、良い・悪いという意味ではありません。

アンドレアが私に教える、私がアンドレアを手伝うという意味で反対です。

例文6

休日も働いたから、そのかわり(に)今週好きな日に休んでいいよ。

意味
休日も働いたから、その反対に、今週は休んでいいよ。

例えば、この人はいつも日曜日は仕事が休みですが、たまたま仕事がたくさんあったので、この前の日曜日は働きました。

「日曜日に休めなかったので、今週の好きな日に休んでもいいよ」と上司が言っています。

働く、休むが反対の意味です。

「そのかわりに」と言う時は「に」はあってもなくてもいいです。

例文7

私が日本語を教えるかわりに、君は何をしてくれるの?

意味
私が君に日本語を教える。その反対に、君は私に何をしてくれるの?

「君が私に何かをする」「私が君に日本語を教える」これが反対になっています。

君がする、私がするという意味で反対になっています。

意味2

いつもしている~をしないで、別のことをする。

Vふつう形 +かわりに

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例文1

今度の休みはいつものように実家へ帰るかわりに、日本中を旅行したい。

意味
休みの日はいつも実家へ帰っている。でも今度の休みは実家に帰らず、日本中を旅行したい。

実家というのは、自分のお父さん、お母さんなど家族が住んでいる家です。子供の頃自分が住んでいた家のことです。

この人は休みがあるといつも実家へ帰ります。でも、今度の休みは実家に帰らず、日本の様々な場所を旅行したいです。

いつもしていることではなく、今度の休みは別のこと、旅行をしたいと思ってます。

例文2

疲れたから、今日は家でご飯を作るかわりに外に食べに行こう!

意味
いつもは家でご飯を作る。でも今日は疲れたから、外に食べに行こう!

この人もいつも料理をしますが、この日は疲れたので作るのが面倒くさくなりました。なので、外で食べることにしました。

いつもは家で作りますが、今日は外に食べに行きます。

例文3

勉強するかわりに、ゲームをしてしまった。

意味
いつもは(この時間に)勉強をするが、ゲームをしてしまった。

この人はいつも勉強をすると決めている時間があるのですが、その時間にゲームをしてしまいました。

例文4

親にメールするかわりに、たまには電話したらどう?

意味
いつも親にメールしてるみたいだけど、たまには電話したらどう?

「いつも親にメールばかりだよね。たまには電話したらいいんじゃない?」

いつもとちがって電話をしてあげたら親が喜ぶんじゃないかなぁとアドバイスをしています。

意味3

いつものN(人・もの)ではなく、別の人・もの

N +のかわりに

N +にかわって 【 少しかたい言い方 】

N +にかわり  【 かたい言い方 】

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例文1

ダイエットを始めたので、お菓子 のかわりに/にかわって/にかわり 野菜を食べることにした。

意味
ダイエットを始めたので、いつも食べているお菓子ではなく、野菜を食べることにした。お菓子を食べるのをやめた。

いつもケーキとかアイスのようにお菓子を食べていましたが、この人はダイエットを始めました。

なので、お菓子をやめて野菜を食べることに決めました。

例文2

親がかぜをひいたので、親 のかわりに/にかわって/にかわり 今日は私が家事をするんです。

意味
親がかぜをひいたので、親ではなく今日は私が家事をする。いつもは親が家事をしている。

親と一緒に住んでいて、いつも親が家事をしてくれています。でも、(親が)かぜをひきました。

ですので、今日だけ私が家事をします。

突然のクイズ!

女の人がカフェで何かを注文します。

①すみません、イチゴのケーキください。

②申し訳ありません、もう売り切れてしまいました。

③じゃあ、かわりにチョコケーキにします。

※売り切れる=すべて売れてなくなる。

この③の文はどういう意味?

答え

いちごのケーキがないので、いちごのケーキのかわりにチョコケーキにします。

「N +のかわりに」は、「Nの」がなくても意味がわかる場合があります。例えば、さっきの例文1, 2はこのように言うこともできます。

例文1. ダイエットを始めたので、お菓子を食べてはいけない。かわりに、野菜を食べることにした。

「お菓子のかわりに」という意味です。

例文2. 親がかぜをひいたので、かわりに今日は私が家事をするんです。

「Nの」はなくても意味がわかります。「親のかわりに」ということですね。

では、例文の続きです。

例文3

・社長 のかわりに/にかわって/にかわり、私が電話しています。

・社長が不在なので、かわりに私が電話しています。

意味
社長が今いないので、社長ではなく私が電話しています。

不在とは、いつもいる場所にいないことです。

社長(や政治家など、立場が上で忙しい人)のスケジュールをきちんと見たり、社長(や政治家など、立場が上で忙しい人)が仕事をしやすいように手伝う人のことを秘書と言います。

今、社長は外出中です。なので、社長ではなく秘書である私が電話しています。

例文4

・将来、人間 のかわりに/にかわって/にかわり ロボットが働くようになるだろう。

・将来、人間ではなく、かわりにロボットが働くようになるだろう。

意味
今はいつも(当たり前に)人間が働いているが、将来はロボットが働くようになるだろう。

最近ではドローンが荷物を運ぶこともできるようです。

今まではいつも人間が働いてきましたが、将来、人間ではなくロボットが
働くようになるでしょうね。

まとめ

「~かわりに」は意味が3つあります。

意味1:~ということと、反対の…ということもある。

Vふつう形/イAふつう形/ナAな +かわりに


意味2:いつもしている~をしないで、別のことをする。

Vふつう形 +かわりに


意味3:いつものN(人・もの)ではなく、別のもの・人

N +のかわりに

N +にかわって 【 少しかたい言い方 】

N +にかわり  【 かたい言い方 】

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