Vふつう形/ナAな/イAい/N+くらいだ/ ほどだ
Vふつう形/ナAな/イAい/N+くらい…/ ほど…
意味
~と同じ程度だ。~と同じ程度に…。
どんなときに使う?
わかりやすい例を使って、どれくらいの程度かを説明するときに使います。
ポイント
・「くらい」を「ぐらい」と言ってもOK
・「くらい」「ほど」は、少しだけ意味が違います。
「くらい」→程度が高いとき、低いときに使います。
「ほど」→程度が高いときだけ使います。
○眠たいけれど、がまんできるくらいだ。
×眠たいけれど、がまんできるほどだ。
がまんできる=少しの程度 という意味なので、程度が低いです。
だから「ほどだ」は使えません!

とても眠たいときはがまんできませんが、少しだけ眠たいときはがまんできますね。
○死ぬかと思うほど疲れた。
○死ぬかと思うくらい疲れた。
死ぬかと思う=とても(程度が高い) という意味なので、「くらいだ」「ほどだ」どちらも使えます!

少しの程度なら死ぬことはありません。死ぬかもしれない!と思うのは、程度がとても高いときですね。
例文
例文1
この掃除機は、驚くくらい/ほどごみが取れるんです。
意味
この掃除機は、わたしが驚く程度によくごみが取れる。

みなさんは、お掃除ロボットを持っていますか?
自分で動いてごみを取るロボットです。
この掃除機はたくさんごみが取れます。
見ている人が驚く程度によく取れます!
例文2
目が痛くなるくらい/ほどゲームをしちゃった。
意味
目が痛くなる程度にたくさんゲームをしてしまった。(実際には、目が痛くなっていないかもしれない)

これは、いつものわたし(ゆり)です…(笑)
何時間もゲームをしてしまいました。
目が痛くなる程度にたくさんしました。
この文法は、どれくらいの程度かを説明するため、わかりやすい例を言います。
「たくさんゲームをしたこと」を説明するため、わかりやすい例で「目が痛くなるくらい(ほど)」と言っています。
「目が痛くなるくらい(ほど)」は例なので、実際に目が痛くなったかどうかは関係ありません。
例文3
忙しいのはわかるけれど、連絡をくれるくらいの時間はあったでしょう?(×連絡をくれるほどの時間)
意味
あなたが忙しいことはわかっている。でも、わたしに連絡をくれる時間(少しの時間)はあったと思うよ。なんで連絡をくれなかったの?

忙しくて毎日連絡(メッセージ、電話など)ができないのはわかっています。
でも、1週間連絡がないのは長すぎます!
もしわたしの恋人が1週間連絡をくれなかったら、死んだのかと思っちゃいます(笑)
メッセージを1つ送るだけなら30秒でできますね。連絡をくれる程度の少しの時間はあったでしょう?
※少しの時間=程度が低い
※ 「ほど」は、程度が高いときだけ使うので、この例文では使えません!
例文4
久しぶりにお腹が痛くなるくらい/ほど笑った。
意味
久しぶりに、お腹が痛くなる程度に笑った。(実際には、お腹が痛くなっていないかもしれない)

みなさん、最近笑いましたか?
わたしは最近、コロナウイルスのせいでずっと家にいて、あまり笑っていません…。
この人は、何かおもしろいことがあって、とても笑いました。
お腹が痛くなる程度にたくさん笑いました ^^
例文5
A「日本で働けることになったらしいね。」
B「うん。涙が出るくらい/ほどうれしいよ。」
意味
日本で働けることになって、涙が出る程度にとてもうれしい。(実際には、涙が出ていないかもしれない)

日本語を勉強している人は
・日本が好き
・日本語が好き
・日本の文化が好き
・日本で生活したい
これのどれかじゃないですか?みなさんはどうですか? ^^
日本で生活したくても、外国の人が日本で仕事を見つけるのは大変です。
この人は日本で働けることになったので、うれしいです。
涙が出る程度に、とてもうれしいです。
例文6
もう走れるくらい/ほど回復していますよ。
意味
もう走れる程度に、よく回復している。

この人は足が悪くて入院していました。
でも、もう回復しています。
走れる程度に、よく回復しています。
例文7
このペンは使いやすいんだ。色違いで5本も持っているくらいだよ/ほどだよ。
意味
5本も買ってしまう程度に、このペンはとても使いやすい。

※色違い=同じものだけど、色だけが違うもの。
使いやすいものなら、色違いでほしくなりますね!
色違いでたくさん(5本も)買ってしまう程度に、このペンは使いやすいです。
例文8
日本人でもわからないくらい/ほど難しい漢字だ。
意味
日本人でもわからない程度に、とても難しい漢字だ。

2人は、クイズ番組を見ています。
さて、「湯湯婆」は何と読むでしょうか?
外国の人はもちろん読めませんが、日本人もわかりません!!
日本人でもわからない程度に、とても難しい漢字です。
答えは…

「ゆたんぽ」です!
※中にお湯を入れて、人の体を温かくする道具。
例文9
今朝は満員電車で、身動きが取れないくらいだったよ/ほどだったよ。
意味
今朝は満員電車で、身動きが取れない程度に人がたくさんいた。

※身動きが取れない=身動きができない
意味:体を自由に動かすことができない。
みなさんの国では、満員電車になることはありますか?
東京や大阪などの大都市では、通勤時間になるといつも満員電車です!
いつも満員電車ですが、今朝は特に人が多かったです。
身動きが取れない程度に、とても人が多かったです。
例文10
あいつは顔も見たくない(声も聞きたくない)くらい/ほど嫌いだ。
意味
顔も見たくない(声も聞きたくない)程度に、あいつのことがとても嫌いだ。

「顔も見たくないくらい/ほど」「声も聞きたくないくらい/ほど」
どちらも、とても嫌いだという意味です。
テレビドラマに出ているこの俳優が嫌いです。
顔も見たくない(声も聞きたくない)程度に、とても嫌いです。
例文11
君に見せたいくらい/ほどの景色だったよ。
意味
君に見せたいと思う程度に、とてもすばらしい景色だった。

君に見せたいと思う程度にすばらしい景色でした。

この写真は、北海道のクッシャロ湖です。
冬に行ったのですが、写真のようにとてもきれいな景色でした!
白鳥が泳いでいます。
例文12
もちもち(と)した肌だね。食べちゃいたいくらいだ/ほどだ!
意味
食べてしまいたいと思う程度に、とてももちもちしている肌だ。(実際には、食べようと思っていない)

※もちもち(と)した=もちのようにやわらかい。
赤ちゃんの肌はもちもちしていて、とてもかわいいですね!
ずっと触っていたいです。
もちのようにやわらかいので、食べたくなっちゃいます ^^
食べてしまいたいと思う程度に、とてももちもちしています。
もちろん、実際に食べたいとは思っていません。
例文13
おもしろいくらい/ほどみんな手品にだまされている。
意味
おもしろくて笑ってしまう程度に、みんな手品に簡単にだまされている。

※手品=マジック。(magic)
※だます=本当でないことを、本当だと相手に思わせる。
みなさん手品は好きですか?
わたしは小さいころ、祖父(自分のおじいさん)に手品を教えてもらってから、手品が好きになりました。
手品を見た人は、みんなだまされて驚きます。
見た人みんながだまされている風景は、とてもおもしろいです ^^
おもしろくて笑ってしまう程度に、みんな簡単にだまされています。
例文14
フラミンゴは、折れそうなくらい/ほど細い足をしている。
意味
フラミンゴの足は、折れそうだと思う程度にとても細い。

フラミンゴは、このようにピンク色をしている鳥です。
動物園で見れますね。
フラミンゴの足はとても細いです。
折れそうだと思う程度にとても細いです。
例文15
頭くらい/ほどの大きさの石だ!
意味
頭かと思う程度にとても大きい石だ。

ここに大きな石があります!
自分の頭かと思う程度にとても大きいです!
例文16
君がこれほど日本語が上手だとは思っていなかった。
意味
「君は日本語が上手だ」ということは知っていた。でも、この程度上手であるとは思っていなかった。(今まで思っていたより、上手だ)

※これほど=こんなに=この程度
外国人の女性と、日本人の男性が会話をしています。
女性は日本語が上手です。
この程度(今、会話ができている程度)日本語が上手だと、知りませんでした。
※この例文の意味のとき「これくらい」はあまり言いません。
まとめ
Vふつう形/ナAな/イAい/N +くらいだ/ ほどだ
意味:~と同じ程度だ。
Vふつう形/ナAな/イAい/N +くらい…/ ほど…
意味:~と同じ程度に…。
どんなときに使う?
わかりやすい例を使って、どれくらいの程度かを説明するときに使う。
ポイント
・「くらい」を「ぐらい」と言ってもOK
・「くらい」「ほど」は、少しだけ意味が違う。
「くらい」→程度が高いとき、低いときに使う。
「ほど」→程度が高いときだけ使う。