JLPT N3 Japanese grammar “nitaishite”「~に対して…」

意味が2つあります。

1. と違って~と比べる

2. ~に…。~を相手として…。

意味1

~と違って…。【~と…を比べる】

N+に対し(て)

Vふつう形/ナAな/ナAである/イAい/Nな/Nである+のに対し(て)

どんなときに使う?

2つ(~と…)の違いをはっきり言うときに使います。

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例文1

一昨日はだらだらゲームをしてしまったのに対し(て)、昨日は勉強をよくがんばった!

意味
一昨日はだらだらゲームをしてしまったけど、昨日は勉強をよくがんばった。(一昨日と昨日で、勉強したかどうかが違う。)

※一昨日=今日の2日前。

おとといはやる気がなくて、ゲームばかりしてしまいました。

でも、そのかわりに昨日はたくさん勉強できました ^^

例文2

白い猫は人によく甘えるのに対し(て)、グレーの猫は全然人の近くに来ない。

意味
白い猫は人によく甘えるが、グレーの猫は全然人の近くに来ない。(白い猫とグレーの猫は、性格が違う。)

※甘える=相手を強く信用して、近くに行く。

白い猫とグレーの猫は全然性格が違います。

白い猫は人の近くに来ますが、グレーの猫は来ません。

例文3

私は将来についてよく考えるのに対し(て)、彼は今のことだけを考えるタイプだ。

意味
私は将来についてよく考えるけど、彼は今のことだけを考える性格だ。(私と彼は、性格が違う。)

私と彼の性格は全然違います。

私は将来のことをよく考えますが、彼は考えません。
今のことだけを考える性格です。

例文4

少しの地震なら日本人は驚かないのに対し(て)、日本に来た外国人は、少し揺れただけでとても怖がる。

意味
少しの地震なら日本人は驚かない。しかし、日本に来た外国人は、少し揺れただけでとても怖がる。(日本人と外国人は、地震を怖いと思うかどうかが違う。)

↓「揺れる」の言葉の意味↓

みなさんは地震を経験したことがありますか?

日本ではよく地震があるので、少し揺れただけならあまり驚きません。

でも、地震を経験したことがない外国の人は、少し揺れただけでとても驚きます。

例文5

あゆみさんはピアノには一生懸命なのに対し(て)、バレエはやる気がない。

意味
あゆみさんはピアノは一生懸命するが、バレエはやる気がない。 (ピアノとバレエのやる気が違う。)

「あゆみ」というのは、日本人の女性でよくある名前です。

あゆみさんはピアノが好きで、一生懸命練習します。
でも、バレエはあまりやりたくありません。

例文6

ある国では日焼けした肌の女性が人気なのに対し(て)、日本では色白の女性がモテるようだ。

意味
ある国では日焼けした黒い肌の女性が人気だけど、日本では肌の白い女性が人気なようだ。(ある国と日本では、モテる女性のタイプが違う。)

日本の女性の多くは、日焼けがあまり好きではありません。
日焼けをすると肌が悪くなるからです。

そして、日本の男性も色の白い女性が好きだったりします。

しかし、ある国では、多くの女性はよく日焼けをします。
黒い肌のほうがかっこいいからです。

その国の男性は、日焼けした肌の女性が好きです。

日本とある国では、人気な女性のタイプが違います。

例文7

外ではおとなしいのに対し(て)、家の中ではよくしゃべる子だ。

意味
家の外ではおとなしいが、家の中ではよくしゃべる子だ。 (家の中と外で、よくしゃべるかどうかが違う。)

この男の子は、家の外ではシャイな性格です。
でも、家の中で、家族にはよくしゃべります。

家の中と外で性格が変わります。

例文8

北海道では雪であるのに対し(て)、東京ではもう桜が咲いている。

意味
北海道では雪だが、東京では暖かくて、もう桜が咲いている。(北海道と東京で天気が違う。)

北海道は日本の一番北にあり、東京は真ん中あたりにあります。

ある日、東京では暖かくて桜が咲いていますが、北海道は寒くて雪が降っています。

北海道と東京で天気が全然違います。

例文9

この会社は男性が8割に対し(て)、女性は2割しかいない。

意味
この会社は男性が8割(80%)いるが、女性は2割(20%)しかいない。(男性と女性で、割合が違う。)

※割合=全部の中に、どれくらいあるか(いるか)。

↓割合について↓

ある会社では、男性が8割(80%)いますが、女性は2割(20%)だけです。

男性と女性の割合が違います。

意味2

~に…。~を相手として…。

N+に対して

N+に対する+N

N+に対しての+N

例文

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例文1

東京都知事は、週末に出かけてはいけないと東京都の住民に対して説明した。

意味
東京都知事は、週末に出かけてはいけないと、東京都の住民に説明した。

※東京都知事=東京都の一番えらい人。

今年はコロナウイルスが流行っています。

東京都知事は、東京都の住民に「週末は出かけないで家にいましょう」と説明しました。

例文2

彼は私と違って、外国語の勉強に対してあまり興味がない。

意味
彼は私と違って、外国語の勉強にあまり興味がない。

この女性は外国語(日本語)の勉強が好きですが、男性は外国語に興味がありません。

例文3

彼は誰に対しても親切だ。

意味
彼は誰が相手でも(みんなに)親切だ。

彼はみんなに親切です。

電車では、妊婦さんに席をゆずります。

例文4

その質問に対しては私は答えられないので、少しお待ちください。

意味
私はその質問に答えることができないので、少しお待ちください。

この女性は、パソコンを買うためにお店に来ました。

店員さんにパソコンのことを質問しようとしましたが、その店員さんはパソコンにくわしくありません。
パソコンの質問には答えられないそうです。

かわりに、パソコンにくわしい人を呼んで来てくれます。

例文5

温泉に行きたいなぁ。最近、仕事に対して疲れているんだよね。

意味
最近、仕事に疲れているので、温泉に行きたい。

みなさんは仕事に就かれたら、何をしてリラックスしますか? ^^

この女性は、温泉に行きたいようです。

例文6

に対する/に対しての態度が悪い。

意味
親に見せる態度が悪い。

「うるさい!あっち行けよ!」なんて、親に言う言葉ではないですね!
態度が悪いです。

親に見せる態度は、もっとていねいなほうがいいですね!

例文7

に対する/に対しての気持ちが冷めていった。

意味
君のことが好きだったけど、その気持ちがなくなっていった。

※冷める=あたたかいものが冷たくなる。

はじめはこの男性のことが好きでしたが、少しずつ好きじゃなくなってきました。

君に興味がなくなってきました。

例文8

就職に対する/に対しての不安を、友達に相談してみよう。

意味
就職することについての不安を、友達に相談してみよう。

※就職=新しい会社で働き始めること。

新しい仕事を始めるときは、誰でも不安があります。

就職に感じる不安を友達に相談してみましょう。

まとめ

意味が2つある。

意味1

~と違って…。【~と…を比べる】

N+に対し(て)
Vふつう形/ナAな/ナAである/イAい/Nな/Nである+のに対し(て)

どんなときに使う?
2つ(~と…)の違いをはっきり言うときに使う。

意味2

~に…。~を相手として…。

N+に対して
N+に対する+N
N+に対しての+N

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